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【先生。イエスにお目にかかりたいのですが(ヨハネ12:21】
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ルカの福音書 4章


1 さて、聖霊に満ちたイエスは、ヨルダンから帰られた。そして御霊に導かれて荒野におり、

2 四十日間、悪魔の試みに会われた。その間何も食べず、その時が終わると、空腹を覚えられた。

3 そこで、悪魔はイエスに言った。「あなたが神の子なら、この石に、パンになれと言いつけなさい。」

4 イエスは答えられた。「『人はパンだけで生きるのではない』と書いてある。」

5 また、悪魔はイエスを連れて行き、またたくまに世界の国々を全部見せて、

6 こう言った。「この、国々のいっさいの権力と栄光とをあなたに差し上げましょう。それは私に任されているので、私がこれと思う人に差し上げるのです。

7 ですから、もしあなたが私を拝むなら、すべてをあなたのものとしましょう。」

8 イエスは答えて言われた。「『あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えなさい』と書いてある。」

9 また、悪魔はイエスをエルサレムに連れて行き、神殿の頂に立たせて、こう言った。「あなたが神の子なら、ここから飛び降りなさい。

10 『神は、御使いたちに命じてあなたを守らせる』とも、

11 『あなたの足が石に打ち当たることのないように、彼らの手で、あなたをささえさせる』とも書いてあるからです。」

12 するとイエスは答えて言われた。「『あなたの神である主を試みてはならない』と言われている。」

13 誘惑の手を尽くしたあとで、悪魔はしばらくの間イエスから離れた。

14 イエスは御霊の力を帯びてガリラヤに帰られた。すると、その評判が回り一帯に、くまなく広がった。

15 イエスは、彼らの会堂で教え、みなの人にあがめられた。

16 それから、イエスは自分の育ったナザレに行き、いつものとおり安息日に会堂に入り、朗読しようとして立たれた。

17 すると、預言者イザヤの書が手渡されたので、その書を開いて、こう書いてある所を見つけられた。

18 「わたしの上に主の御霊がおられる。主が、貧しい人々に福音を伝えるようにと、わたしに油をそそがれたのだから。主はわたしを遣わされた。捕らわれ人には赦免を、盲人には目の開かれることを告げるために。しいたげられている人々を自由にし、

19 主の恵みの年を告げ知らせるために。」

20 イエスは書を巻き、係りの者に渡して座られた。会堂にいるみなの目がイエスに注がれた。

21 イエスは人々にこう言って話し始められた。「きょう、聖書のみことばが、あなたがたが聞いたとおり実現しました。」

22 みなイエスをほめ、その口から出て来る恵みのことばに驚いた。そしてまた、「この人は、ヨセフの子ではないか」と彼らは言った。

23 イエスは言われた。「きっとあなたがたは、『医者よ。自分を直せ』というたとえを引いて、カペナウムで行われたと聞いていることを、あなたの郷里のここでもしてくれ、と言うでしょう。」

24 また、こう言われた。「まことに、あなたがたに告げます。預言者はだれでも、自分の郷里では歓迎されません。

25 わたしが言うのは真実のことです。エリヤの時代に、三年六か月の間天が閉じて、全国に大ききんが起こったとき、イスラエルにやもめは多くいたが、

26 エリヤはだれのところにも遣わされず、シドンのサレプタにいたやもめ女だけ遣わされたのです。

27 また、預言者エリシャのときに、イスラエルには、ツァラアトに冒された人がたくさんいたが、そのうちのだれもきよめられないで、シリヤ人ナアマンだけがきよめられました。」

28 これらのことを聞くと、会堂にいた人たちはみな、ひどく怒り、

29 立ち上がってイエスを町の外に追い出し、町が立っていた丘のがけのふちまで連れて行き、そこから投げ落とそうとした。

30 しかしイエスは、彼らの真ん中を通り抜けて、行ってしまわれた。

31 それからイエスは、ガリラヤの町カペナウムに下られた。そして、安息日ごとに、人々に教えられた。

32 人々は、その教えに驚いた。そのことばに権威があったからである。

33 また、会堂に、汚れた悪霊につかれた人がいて、大声でわめいた。

34 「ああ、ナザレ人のイエス。いったい私たちに何をしようというのです。あなたは私たちを滅ぼしに来たのでしょう。私はあなたがどなたか知っています。神の聖者です。」

35 イエスは彼をしかって、「黙れ。その人から出て行け」と言われた。するとその悪霊は人々の真ん中で、その人を投げ倒して出て行ったが、その人は別に何の害も受けなかった。

36 人々はみな驚いて、互いに話し合った。「今のおことばはどうだ。権威と力とでお命じになったので、汚れた霊でも出て行ったのだ。」

37 こうしてイエスのうわさは、回りの地方の至る所に広まった。

38 イエスは立ち上がって会堂を出て、シモンの家に入られた。すると、シモンのしゅうとめが、ひどい熱で苦しんでいた。人々は彼女のためにイエスにお願いした。

39 イエスがその枕もとに来て、熱をしかりつけられると、熱がひき、彼女はすぐに立ち上がって彼らをもてなし始めた。

40 日が暮れると、いろいろな病気で弱っている者をかかえた人たちがみな、その病人をみもとに連れて来た。イエスは、ひとりひとりに手を置いて、いやされた。

41 また、悪霊どもも、「あなたこそ神の子です」と大声で叫びながら、多くの人から出て行った。イエスは、悪霊どもをしかって、ものを言うのをお許しにならなかった。彼らはイエスがキリストであることを知っていたからである。

42 朝になって、イエスは寂しい所に出て行かれた。群衆は、イエスを捜し回って、みもとに来ると、イエスが自分たちから離れて行かないよう引き止めておこうとした。

43 しかしイエスは、彼らにこう言われた。「ほかの町々にも、どうしても神の国の福音を宣べ伝えなければなりません。わたしは、そのために遣わされたのですから。」

44 そしてユダヤの諸会堂で、福音を告げ知らせておられた。
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ルカの福音書 3章


1 皇帝テベリオの治世の第十五年、ポンテオ・ピラトがユダヤの総督、ヘロデがガリラヤの国主、その兄弟ピリポがイツリヤとテラコニテ地方の国主、ルサニヤがアビレネの国主であり、

2 アンナスとカヤパが大祭司であったころ、神のことばが、荒野でザカリヤの子ヨハネに下った。

3 そこでヨハネは、ヨルダン川のほとりのすべての地方に行って、罪が赦されるための悔い改めに基づくバプテスマを説いた。

4 そのことは預言者イザヤのことばの書に書いてあるとおりである。「荒野で叫ぶ者の声がする。『主の道を用意し、主の通られる道をまっすぐにせよ。

5 すべての谷はうずめられ、すべての山と丘とは低くされ、曲がった所はまっすぐになり、でこぼこ道は平らになる。

6 こうして、あらゆる人が、神の救いを見るようになる。』」

7 それで、ヨハネは、彼からバプテスマを受けようとして出て来た群集に言った。「まむしのすえたち。だれが必ず来る御怒りをのがれるように教えたのか。

8 それならそれで、悔い改めにふさわしい実を結びなさい。『われわれの父はアブラハムだ』などと心の中で言い始めてはいけません。よく言っておくが、神は、こんな石ころからでも、アブラハムの子孫を起こすことがおできになるのです。

9 斧もすでに木の根元に置かれています。だから、良い実を結ばない木は、みな切り倒されて、火に投げ込まれます。」

10 群集はヨハネに尋ねた。「それでは、私たちはどうすればよいのでしょう。」

11 彼は答えて言った。「下着を二枚持っている者は、一つも持たない者にわけなさい。食べ物を持っている者も、そうしなさい。」

12 取税人たちも、バプテスマを受けに出て来て、言った。「先生。私たちはどうすればよいのでしょう。」

13 ヨハネは彼らに言った。「決められたもの以上には、何も取り立ててはいけません。」

14 兵士たちも、彼に尋ねて言った。「私たちはどうすればよいのでしょうか。」ヨハネは言った。「だれからも、力ずくで金をゆすったり、無実の者を責めたりしてはいけません。自分の給料で満足しなさい。」

15 民衆は救い主を待ち望んでおり、みな心の中で、ヨハネについて、もしかしてこの方がキリストではあるまいか、と考えていたので、

16 ヨハネはみなに答えて言った。「私は水であなたがたにバプテスマを授けています。しかし、私よりもさらに力ある方がおいでになります。私などは、その方のくつのひもを解く値うちもありません。その方は、あなたがたに聖霊と火とのバプテスマをお授けになります。

17 また手に箕を持って脱穀場をことごとくきよめ、麦を倉に納め、殻を消えない火で焼き尽くされます。」

18 ヨハネは、そのほかにも多くのことを教えて、民衆に福音を知らせた。

19 さて国主ヘロデは、その兄弟の妻ヘロデヤのことについて、また、自分の行った悪事のすべてを、ヨハネに責められたので、

20 ヨハネを牢に閉じ込め、すべての悪事にもう一つこの悪事を加えた。

21 さて、民衆がみなバプテスマを受けていたころ、イエスもバプテスマをお受けになり、そして祈っておられると、天が開け、

22 聖霊が、鳩のような形をして、自分の上に下られるのをご覧になった。また、天から声がした。「あなたは、わたしの愛する子、わたしはあなたを喜ぶ。」

23 教えを始められたとき、イエスはおよそ三十歳で、人々からヨセフの子と思われていた。このヨセフは、ヘリの子、順次さかのぼって、

24 マタテの子、レビの子、メルキの子、ヤンナイの子、ヨセフの子、

25 マタテヤの子、アモスの子、ナホムの子、エスリの子、ナンガイの子、

26 マハテの子、マタテヤの子、シメイの子、ヨセクの子、ヨダの子、

27 ヨハナンの子、レサの子、ゾロバベルの子、サラテルの子、ネリの子、

28 メルキの子、アデイの子、コサムの子、エルマダムの子、エルの子、

29 ヨシュアの子、エリエゼルの子、ヨリムの子、マタテの子、レビの子、

30 シメオンの子、ユダの子、ヨセフの子、ヨナムの子、エリヤキムの子、

31 メレヤの子、メナの子、マタタの子、ナタンの子、ダビデの子、

32 エッサイの子、オペデの子、ボアズの子、サラの子、ナアソンの子、

33 アミナダブの子、アデミンの子、アルニの子、エスロンの子、パレスの子、ユダの子、

34 ヤコブの子、イサクの子、アブラハムの子、テラの子、ナホルの子、

35 セルグの子、レウの子、ペレグの子、エベルの子、サラの子、

36 カイナンの子、アルパクサデの子、セムの子、ノアの子、ラメクの子、

37 メトセラの子、エノクの子、ヤレデの子、マハラレルの子、カイナンの子、

38 エノスの子、セツの子、アダムの子、このアダムは神の子である。
ルカの福音書 2章


1 そのころ、全世界の住民登録をせよという勅令が、皇帝アウグストから出た。

2 これは、クレニオがシリヤの総督であったときの最初の住民登録であった。

3 それで、人々はみな、登録のために、それぞれ自分の町に向かって行った。

4 ヨセフもガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。彼は、ダビデの家系であり血筋でもあったので、

5 身重になっているいいなずけの妻マリヤもいっしょに登録するためであった。

6 ところが、彼らがそこにいる間に、マリヤは月が満ちて、

7 男子の初子を産んだ。それで、布にくるんで、飼葉おけに寝かせた。宿屋には彼らのいる場所がなかったからである。

8 さて、この土地に、羊飼いたちが、野宿で夜番をしながら羊の群れを見守っていた。

9 すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が回りを照らしたので、彼らはひどく恐れた。

10 御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。今、私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです。

11 きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。

12 あなたがたは、布にくるまって飼葉おけに寝ておられるみどりごを見つけます。これが、あなたがたのためのしるしです。」

13 すると、たちまち、その御使いといっしょに、多くの天の軍勢が現れて、神を賛美して言った。

14 「いと高き所に、栄光が、神にあるように。地の上に、平和が、御心にかなう人々にあるように。」

15 御使いたちが彼らを離れて天に帰ったとき、羊飼いたちは互いに話し合った。「さあ、ベツレヘムに行って、主が私たちに知らせてくださったこの出来事を見て来よう。」

16 そして急いで行って、マリヤとヨセフと、飼葉おけに寝ておられるみどりごとを捜し当てた。

17 それを見たとき、羊飼いたちは、この幼子について告げられたことを知らせた。

18 それを聞いた人たちはみな、羊飼いの話したことに驚いた。

19 しかしマリヤは、これらのことをすべて心に納めて、思いを巡らしていた。

20 羊飼いたちは、見聞きしたことが、全部御使いの話のとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。

21 八日が満ちて幼子に割礼を施す日となり、幼子はイエスという名で呼ばれることになった。胎内に宿る前に御使いがつけた名である。

22 さて、モーセの律法による彼らのきよめの期間が満ちたとき、両親は幼子を主にささげるために、エルサレムへ連れて行った。

23 ―それは、主の律法に「母の胎を開く男子の初子は、すべて、主に聖別された者、と呼ばなければならない」と書いてある通りであった―

24 また、主の律法に「山ばと一つがい、または、家ばとのひな二羽」と定められたところに従って犠牲をささげるためであった。

25 そのとき、エルサレムにシメオンという人がいた。この人は正しい、敬虔な人で、イスラエルの慰められることを待ち望んでいた。聖霊が彼の上にとどまっておられた。

26 また、主のキリストを見るまでは、決して死なないと、聖霊のお告げを受けていた。

27 彼が御霊に感じて宮に入ると、幼子イエスを連れた両親が、その子のために律法の慣習を守るために、入って来た。

28 すると、シメオンは幼子を腕に抱き、神をほめたたえて言った。

29 「主よ。今こそあなたは、あなたのしもべを、みことばどおり、安らかに去らせてくださいます。

30 私の目があなたの御救いを見たからです。

31 御救いはあなたが万民の前に備えられたもので、

32 異邦人を照らす啓示の光、御民イスラエルの光栄です。」

33 父と母は、幼子についていろいろ語られる事に驚いた。

34 また、シメオンは両親を祝福し、母マリヤに言った。「ご覧なさい。この子は、イスラエルの多くの人が倒れ、また、立ち上がるために定められ、また、反対のしるしとして定められています。

35 剣があなたの心さえも刺し貫くでしょう。それは多くの人の心の思いが現れるためです。」

36 また、アセル族のパヌエルの娘で女預言者のアンナという人がいた。この人は非常に年をとっていた。処女の時代のあと七年間、夫とともに住み、

37 その後やもめになり、八十四歳になっていた。そして宮を離れず、夜も昼も、断食と祈りをもって神に仕えていた。

38 ちょうどこのとき、彼女もそこにいて、神に感謝をささげ、そして、エルサレムの贖いを待ち望んでいるすべての人々に、この幼子のことを語った。

39 さて、彼らは主の律法による定めをすべて果たしたので、ガリラヤの自分たちの町ナザレに帰った。

40 幼子は成長し、強くなり、知恵に満ちていった。神の恵みがその上にあった。

41 さて、イエスの両親は、過越の祭りには毎年エルサレムに行った。

42 イエスが十二歳になられたときも、両親は祭りの慣習に従って都へ上り、

43 祭りの期間を過ごしてから、帰路についたが、少年イエスはエルサレムにとどまっておられた。両親はそれにきづかなかった。

44 イエスが一行の中にいるものと思って、一日の道のりを行った。それから、親族や知人の中を捜し回ったが、

45 見つからなかったので、イエスを捜しながら、エルサレムまで引き返した。

46 そうしてようやく三日の後に、イエスが宮で教師たちの真ん中にすわって、話を聞いたり質問したりしておられるのを見つけた。

47 聞いていた人々はみな、イエスの知恵と答えに驚いていた。

48 両親は彼を見て驚き、母は言った。「まあ、あなたはなぜ私たちにこんなことをしたのです。見なさい。父上も私も、心配してあなたを捜し回っていたのです。」

49 するとイエスは両親に言われた。「どうしてわたしをお捜しになったのですか。わたしが必ず自分の父の家にいることを、ご存知なかったのですか。」

50 しかし両親には、イエスの話されたことばの意味がわからなかった。

51 それからイエスは、いっしょに下って行かれ、ナザレに帰って、両親に仕えられた。母はこれらのことをみな、心に留めておいた。

52 イエスはますます知恵が進み、背たけも大きくなり、神と人とに愛された。
ルカの福音書 1章


1・2 私たちの間ですでに確信されている出来事については、初めからの目撃者で、みことばに仕える者となった人々が、私たちに伝えたそのとおりを、多くの人が記事にまとめて書き上げようと、すでに試みておりますので、

3 私も、すべてのことを初めから綿密に調べておりますから、あなたのために、順序を立てて書いて差し上げるのがよいと思います。尊敬するテオピロ殿。

4 それによって、すでに教えを受けられた事がらが正確な事実であることを、よくわかっていただきたいと存じます。

5 ユダヤの王ヘロデの時に、アビヤの組の者でザカリヤという祭司がいた。彼の妻はアロンの子孫で、名をエリサベツといった。

6 ふたりとも、神の御前に正しく、主のすべての戒めと定めを落度なく踏み行っていた。

7 エリサベツは不妊の女だったので、彼らには子がなく、ふたりとももう年をとっていた。

8 さて、ザカリヤは、自分の組が当番で、神の御前に祭司の務めをしていたが、

9 祭司職の習慣によって、くじを引いたところ、主の神殿に入って香をたくことになった。

10 彼が香をたく間、大ぜいの民はみな、外で祈っていた。

11 ところが、主の使いが彼に現れて、香壇の右に立った。

12 これを見たザカリヤは不安を覚え、恐怖に襲われた。

13 御使いは彼に言った。「こわがることはない。ザカリヤ。あなたの願いが聞かれたのです。あなたの妻エリサベツは男の子を産みます。名をヨハネとつけなさい。

14 その子はあなたにとって喜びとなり楽しみとなり、多くの人もその誕生を喜びます。

15 彼は主の御前にすぐれた者となるからです。彼は、ぶどう酒も強い酒も飲まず、まだ母の胎内にあるときから聖霊にみたされ、

16 そしてイスラエルの多くの子らを、彼らの神である主に立ち返らせます。

17 彼こそ、エリヤの霊と力で主の前ぶれをし、父たちの心を子どもたちに向けさせ、逆らう者を義人の心に立ち戻らせ、こうして、整えられた民を主のために用意するのです。」

18 そこで、ザカリヤは御使いに言った。「私は何によってそれを知ることができましょうか。私ももう年寄りですし、妻も年をとっております。」

19 御使いは答えて言った。「私は神の御前に立つガブリエルです。あなたに話をし、この喜びのおとずれを伝えるように遣わされているのです。

20 ですから、見なさい。これらのことが起こる日までは、あなたは、ものが言えず、話せなくなります。私のことばを信じなかったからです。私のことばは、その時が来れば実現します。」

21 人々はザカリヤを待っていたが、神殿であまり暇取るので不思議に思った。

22 やがて彼は出て来たが、人々に話すことができなかった。それで、彼は神殿で幻を見たのだとわかった。ザカリヤは、彼らに合図を続けるだけで、口がきけないままであった。

23 やがて、務めの期間が終わったので、彼は自分の家に帰った。

24 その後、妻エリサベツはみごもり、五か月の間引きこもって、こう言った。

25 「主は、人中で私の恥を取り除こうと心にかけられ、今、私をこのようにしてくださいました。

26 ところで、その六か月目に、御使いガブリエルが、神から遣わされてガリラヤのナザレという町のひとりの処女のところに来た。

27 この処女は、ダビデの家系のヨセフという人のいいなずけで、名をマリヤといった。

28 御使いは、入って来ると、マリヤに言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。」

29 しかし、マリヤはこのことばに、ひどくとまどって、これはいったい何のあいさつかと考え込んだ。

30 すると御使いが言った。「こわがることはない。マリヤ。あなたは神から恵みを受けたのです。

31 ご覧なさい。あなたはみごもって、男の子を産みます。名をイエスとつけなさい。

32 その子はすぐれた者となり、いと高き方の子と呼ばれます。また、神である主は彼にその父ダビデの王位をお与えになります。

33 彼はとこしえにヤコブの家を治め、その国は終わることがありません。」

34 そこで、マリヤは御使いに言った。「どうしてそのようなことになりえましょう。私はまだ男の人を知りませんのに。」

35 御使いは答えて言った。「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます。それゆえ、生まれる者は、聖なる者、神の子と呼ばれます。

36 ご覧なさい。あなたの親類のエリサベツも、あの年になって男の子を宿しています。不妊の女といわれていた人なのに、今はもう六か月です。

37 神にとって不可能なことは一つもありません。」

38 マリヤは言った。「ほんとうに、私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように。」こうして御使いは彼女から去って行った。

39 そのころ、マリヤは立って、山地にあるユダの町に急いだ。

40 そしてザカリヤの家に行って、エリサベツにあいさつした。

41 エリサベツがマリヤのあいさつを聞いたとき、子が胎内でおどり、エリサベツは聖霊に満たされた。

42 そして大声をあげて言った。「あなたは女の中の祝福された方。あなたの胎の実も祝福されています。

43 私の主の母が私のところに来られるとは、何ということでしょう。

44 ほんとうに、あなたのあいさつの声が私の耳に入ったとき、私の胎内で子どもが喜んでおどりました。

45 主によって語られたことは必ず実現すると信じきった人は、何と幸いなことでしょう。」

46 マリヤは言った。「わがたましいは主をあがめ、

47 わが霊は、わが救い主なる神を喜びたたえます。

48 主はこの卑しいはしために目を留めてくださったからです。ほんとうに、これから後、どの時代の人々も、私をしあわせ者と思うでしょう。

49 力ある方が、私に大きなことをしてくださいました。その御名は聖く、

50 そのあわれみは、主を恐れかしこむ者に、代々にわたって及びます。

51 主は、御腕をもって力強いわざをなし、心の思いの高ぶっている者を追い散らし、

52 権力ある者を王位から引き降ろされます。低い者を高く引き上げ、

53 飢えた者を良いもので満ち足らせ、富む者を何も持たせないで追い返されました。

54 主はそのあわれみをいつまでも忘れないで、そのしもべイスラエルをお助けになりました。

55 私たちの父祖たち、アブラハムとその子孫に語られたとおりです。」

56 マリヤは三か月ほどエリサベツと暮らして、家に帰った。

57 さて月が満ちて、エリサベツは男の子を産んだ。

58 近所の人々や親族は、主がエリサベツに大きなあわれみをおかけになったと聞いて、彼女とともに喜んだ。

59 さて、八日目に、人々は幼子に割礼するためにやって来て、幼子を父の名にちなんでザカリヤと名づけようとしたが、

60 母は答えて、「いいえ、そうではなくて、ヨハネという名にしなければなりません」と言った。

61 彼らは彼女に、「あなたの親族にはそのような名の人はひとりもいません」と言った。

62 そして、身振りで父親に合図して、幼子に何という名をつけるつもりかと尋ねた。

63 すると、彼は書き板を持って来させて、「彼の名はヨハネ」と書いたので、人々はみな驚いた。

64 すると、たちどころに、彼の口が開け、舌は解け、ものが言えるようになって神をほめたたえた。

65 そして、近所の人々はみな恐れた。さらにこれらのことを一部始終が、ユダヤの山地全体にも語り伝えられて行った。

66 聞いた人々はみな、それを心にとどめて、「いったいこの子は何になるのでしょう」と言った。主の御手が彼とともにあったからである。

67 さて父ザカリヤは、聖霊に満たされて、預言して言った。

68 「ほめたたえよ。イスラエルの神である主を。主はその民を顧みて、贖いをなし、

69 救いの角を、われらのために、しもべダビデの家に立てられた。

70 古くから、その聖なる預言者たちの口を通して、主が話してくださったとおりに。

71 この救いはわれらの敵からの、すべてわれらを憎む者の手からの救いである。

72 主はわれらの父祖たちにあわれみを施し、その聖なる契約を、

73 われらの父アブラハムに誓われた誓いを覚えて、

74 75 われらの敵の手から救い出し、われらの生涯のすべての日に、きよく、正しく、恐れなく、主の御前に仕えることを許される。

76 幼子よ。あなたもまた、いと高き方の預言者と呼ばれよう。主の御前に先立って行き、その道を備え、

77 神の民に、罪の赦しによる救いの知識を与えるためである。

78 これはわれらの神の深いあわれみによる。そのあわれみにより、日の出がいと高き所からわれらを訪れ、

79 暗黒と死の陰にすわる者たちを照らし、われらの足を平和の道に導く。」

80 さて、幼子は成長し、その霊は強くなり、イスラエルの民の前に公に出現する日まで荒野にいた。







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