【先生。イエスにお目にかかりたいのですが(ヨハネ12:21】
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マルコの福音書 13章
1 イエスが、宮から出て行かれるとき、弟子のひとりがイエスに言った。「先生。これはまあ、何とみごとな石でしょう。何とすばらしい建物でしょう。」 2 すると、イエスは彼に言われた。「この大きな建物を見ているのですか。石がくずされずに、積まれたまま残ることは決してありません。」 3 イエスがオリーブ山で宮に向かってすわっておられると、ペテロ、ヤコブ、ヨハネ、アンデレが、ひそかにイエスに質問した。 4 「お話しください。いつ、そういうことが起こるのでしょう。また、それがみな実現するようなときには、どんな前兆があるのでしょう。」 5 そこで、イエスは彼らに話し始められた。「人に惑わされないように気をつけなさい。 6 わたしの名を名のる者が大ぜい現れ、『私こそそれだ』と言って、多くの人を惑わすでしょう。 7 また、戦争のことや戦争のうわさを聞いても、あわててはいけません。それは必ず起こることです。しかし、終わりが来たのではありません。 8 民族は民族に、国は国に対して立ち上がり、方々に地震があり、ききんも起こるはずだからです。これらのことは、産みの苦しみの初めです。 9 だが、あなたがたは、気をつけていなさい。人々は、あなたがたを議会に引き渡し、また、あなたがたは会堂でむち打たれ、また、わたしのゆえに、総督や王たちの前に立たされます。それは彼らに対してあかしをするためです。 10 こうして、福音がまずあらゆる民族に宣べ伝えられなければなりません。 11 彼らは捕らえられ、引き渡されたとき、何と言おうかなどと案じるには及びません。ただ、そのとき自分に示されることを、話なさい。話すのはあなたがたではなく、聖霊です。 12 また兄弟は兄弟を死に渡し、父は子を死に渡し、子は両親に逆らって立ち、彼らを死に至らせます。 13 また、わたしの名のために、あなたがたはみなの者に憎まれます。しかし、最後まで耐え忍ぶ人は救われます。 14 『荒らす憎むべきもの』が、自分の立ってはならない所に立っているのを見たならば(読者はよく読みとるように。)ユダヤにいる人々は山へ逃げなさい。 15 屋上にいる者は降りてはいけません。家から何かを取り出そうとして中に入ってはいけません。 16 畑にいる者は着物を取りに戻ってはいけません。 17 だがその日、哀れなのは身重の女と乳飲み子を持つ女です。 18 ただ、このことが冬に起こらないように祈りなさい。 19 その日は、神が天地を創造された初めから、今に至るまで、いまだかつてなかったような、またこれからもないような苦難の日だからです。 20 そして、もし主がその日数を少なくしてくださらないなら、ひとりとして救われる者はいないでしょう。しかし、主は、ご自分で選んだ選びの民のために、その日数を少なくしてくださったのです。 21 そのとき、あなたがたに、『そら、キリストがここにいる』とか、『ほら、あそこにいる』とか言う者があっても、信じてはいけません。 22 にせきリスト、にせ預言者たちが現れて、できれば選民を惑わそうとして、しるしや不思議なことをして見せます。 23 だから、気をつけていなさい。わたしは、何もかも前もって話しました。 24 だが、その日には、その苦難に続いて、太陽は暗くなり、月はひかりを放たず。 25 星は天から落ち、天の万象は揺り動かされます。 26 そのとき、人々は、人の子が偉大な力と栄光を帯びて雲に乗って来るのを見るのです。 27 そのとき、人の子は、御使いたちを送り、地の果てから天の果てまで、四方からその選びの民を集められます。 28 いちじくの木から、たとえを学びなさい。枝が柔らかくなって、葉が出て来ると、夏の近いことがわかります。 29 そのように、これらのことが起こるのを見たら、人の子が戸口まで近づいていると知りなさい。 30 まことに、あなたがたに告げます。これらのことが全部起こってしまうまでは、この時代は過ぎ去りません。 31 この天地は滅びます。」しかし、わたしのことばは決して滅びることがありません。 32 ただし、その日、その時がいつであるかは、だれも知りません。天の御使いたちも子も知りません。ただ父だけが知っておられます・ 33 気をつけなさい。「目をさまし、注意していなさいその定めの時がいつだか、あなたがたは知らないからです。 34 それから丁度、旅に立つ人が、出がけに、しもべたちにそれぞれ仕事を割り当てて責任を持たせ、門番には目を覚ましていように言いつけることを守るよな 35 だから、目をさましていなさい。家の主人がいつかえって来るが夕方か、夜中か、鶏の鳴くころか、明け方か、わからないのです。 36 主人が不意に帰って来たとき眠っているのを見られないようにしなさい。 37 わたちがあなたに話していることは。すべての人に言っているのです。目をさましていなさい。』 PR
マルコの福音書 12章
1 それからイエスは、たとえを用いて彼らに話し始められた。「ある人がぶどう園を作って、垣を巡らし、酒ぶねを掘り、やぐらを建て、それを農夫たちに貸して、旅に出かけた。 2 季節になると、ぶどう園の収穫の分けまえを受け取りに、しもべを農夫たちのところへ遣わした。 3 ところが、彼らは、そのしもべをつかまえて袋だたきにし、何も持たせないで送り返した。 4 そこで、もう一度別のしもべを遣わしたが、彼らは、頭をなぐり、はずかしめた。 5 また別のしもべを遣わしたところが、彼らは、これも殺してしまった。続いて、多くのしもべをやったけれども、彼らは袋だたきにしたり、殺したりした。 6 その人には、なおもうひとりの者がいた。それは愛する息子であった。彼は『私の息子なら、敬ってくれるだろう』と言って、最後にその息子を遣わした。 7 すると、その農夫たちはこう話し合った。『あれはあと取りだ。さあ、あれを殺そうではないか。そうすれば、財産はこちらのものだ。』 8 そして、彼をつかまえて殺してしまい。ぶどう園の外に投げ捨てた。 9 ところで、ぶどう園の主人は、どうするでしょう。彼は戻って来て、農夫どもを打ち滅ぼし、ぶどう園を他の人たちに与えてしまいます。 10 あなたがたは、次の聖書のことばを読んだことがないのですか。『家を建てる者たちの見捨てた石、それが礎となった。 11 これは主のなさったことだ。私たちの目には、不思議なことでもある。』」 12 彼らは、このたとえ話が、自分たちをさして語られたことに気づいたので、イエスを捕らえようとしたが、やはり群集を恐れた。それで、イエスを残して立ち去った。 13 さて、彼らは、イエスに何か言わせて、わなに陥れようとして、パリサイ人とヘロデ党の者数人をイエスのところへ送った。 14 彼らはイエスのところに来て、言った。「先生。私たちは、あなたが真実な方で、だれをもはばからない方だと存じています。あなたは人の顔色を見ず、真理に 基づいて神の道を教えておられるからです。ところで、カイザルに税金を納めることは律法にかなっていることでしょうか。収めるべきでしょうか。収めるべき でないのでしょうか。」 15 イエスは彼らの偽装を見抜いて言われた。「なぜ、わたしをためすのか。デナリ銀貨を持って来て見せなさい。」 16 彼らは持って来た。そこでイエスは彼らに言われた。「これはだれの肖像ですか。だれの銘ですか。」彼らは、「カイザルのです」と言った。 17 するとイエスは言われた。「カイザルのものはカイザルに返しなさい。そして神のものは神にかえしなさい。」彼らはイエスに驚嘆した。 18 また、復活はないと主張していたサドカイ人たちが、イエスのところに来て、質問した。 19 「先生。モーセは私たちのためにこう書いています。『もし、兄が死んで妻をあとに残し、しかも子がない場合には、その弟はその女を妻にして、兄のための子をもうけなければならない。』 20 さて、七人の兄弟がいました。長男が妻をめとりましたが、子を残さないで死にました。 21 そこで次男がその女を妻にしたところ、やはり子を残さないで死にました。 22 こうして、七人とも子を残しませんでした。 23 復活の際、彼らがよみがえるとき、その女はだれの妻なのでしょうか。七人ともその女を妻にしたのですが。」 24 イエスは彼らに言われた。「そんな思い違いをしているのは、聖書も神の力も知らないからではありませんか。 25 人が死人の中からよみがえるときには、めとることも。とつぐこともなく、天の御使いたちのようです。 26 それに、死人がよみがえることについては、モーセの書にある柴の個所で、神がモーセにどう語られたか、あなたがたは読んだことがないのですか。『わたしは、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である』とあります。 27 神は死んだ者の神ではありません。生きている者の神です。 28 律法学者がひとり来て、その議論を聞いていたが、イエスがみごとに答えられたのを知って、イエスに尋ねた。「すべての命令の中で、どれが一番たいせつですか。」 29 イエスは答えられた。「一番たいせつなのはこれです。『イスラエルよ。聞け。われらの神である主は、唯一の主である。 30 心を尽くし、思いを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』 31 次にはこれです。『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』この二つより大事な命令は、ほかにはありません。」 32 そこで、この律法学者は、イエスに言った。「先生。そのとおりです。『主は唯一であって、そのほかに、主はない』と言われたのは、まさにそのとおりです。 33 また、『心を尽くし、知恵を尽くし、力を尽くして、主を愛し、また隣人をあなた自身のように愛する』ことは、どんな全焼のいけにえや供え物よりも、ずっとすぐれています。」 34 イエスは、彼が賢い返事をしたのを見て、言われた。「あなたは神の国から遠くない。」それから後は、だれもイエスにあえて尋ねる者がなかった。 35 イエスが宮で教えておられたとき、こう言われた。「律法学者たちは、どうしてキリストをダビデの子と言うのですか。 36 ダビデ自身、聖霊によって、こう言っています。『主は私に言われた。「わたしがあなたの敵をあなたの足の下に従わせるまでは、わたしの右の座に着いていなさい。」』 37 ダビデ自身がキリストを主と呼んでいるのに、どういうわけでキリストがダビデの子なのでしょう。」大ぜいの群集は、イエスの言われることを喜んで聞いていた。 38 イエスはその教えの中でこう言われた。「律法学者たちには気をつけなさい。彼らは、長い衣をまとって歩き回ったり、広場であいさつされたりすることが大好きで、 39 また、会堂の上席や、宴会の上席が大好きです。 40 また、やもめの家を食いつぶし、見えを飾るために長い祈りをします。こういう人たちは人一倍きびしい罰を受けるのです。」 41 それから、イエスは献金箱に向かってすわり、人々が献金箱へ金を投げ入れる様子を見ておられた。多くの金持ちが大金を投げ入れていた。 42 そこへひとりの貧しいやもめが来て、レプタ銅貨を二つ投げ入れた。それは一コドラントに当たる。 43 すると、イエスは弟子たちを呼び寄せて、こう言われた。「まことに、あなたがたに告げます。この貧しいやもめは、献金箱に投げ入れていたどの人よりもたくさん投げ入れました。 44 みなは、あり余る中から投げ入れたのに、この女は、乏しい中から、あるだけを全部、生活費の全部を投げ入れたからです。」
マルコの福音書 11章
1 さて、彼らがエルサレム近くに来て、オリーブ山のふもとのベテパゲとベタニヤに近づいたとき、イエスはふたりの弟子を使いに出して、 2 言われた。「向こうの村へ行きなさい。村に入るとすぐ、まだだれも乗ったことのない、ろばの子が、つないであるのに気がつくでしょう。それをほどいて、引いて来なさい。 3 もし、『なぜそんなことをするのか』と言う人があったら、『主がお入用なのです。すぐに、またここに送り返されます』と言いなさい。」 4 そこで、出かけて見てみると、表通りにある家の戸口にろばの子が一匹つないであったので、それをほどいた。 5 すると、そこに立っていた何人かが言った。「ろばの子をほどいたりして、どうするのですか。」 6 弟子たちが、イエスの言われたとおりを話すと、彼らは許してくれた。 7 そこで、ろばの子をイエスのところへ引いて行って、自分たちの上着をその上に掛けた。イエスはそれに乗られた。 8 すると、多くの人が自分たちの上着を道に敷き、またほかの人々は、木の葉を枝ごと野原から切って来て、道に敷いた。 9 そして、前を行く者も、あとに従う者も、叫んでいた。「ホサナ。祝福あれ。主の御名によって来られた方に。 10 祝福あれ。いま来た、われらの父ダビデの国に。ホサナ。いと高き所に。」 11 こうして、イエスはエルサレムに着き、宮に入られた。そして、すべてを見て回った後、時間ももうおそかったので、十二弟子といっしょにベタニヤに出て行かれた。 12 翌日、彼らがベタニヤを出たとき、イエスは空腹を覚えられた。 13 葉の茂ったいちじくの木が遠くに見えたので、それに何かありはしないかと見に行かれたが、そこに来ると、葉の他には何もないのに気づかれた。いちじくのなる季節ではなかったからである。 14 イエスは、その木に向かって言われた。「今後、いつまでも、だれもおまえの実を食べることのないように。」弟子たちはこれを聞いていた。 15 それから、彼らはエルサレムに着いた。イエスは宮に入り、宮の中で売り買いしている人々を追い出し始め、両替人の台や、鳩を売る者たちの腰掛けを倒し、 16 また、宮を通り抜けて器具を運ぶことをだれにもお許しにならなかった。 17 そして、彼らに教えて言われた。「『わたしの家は、すべての民の祈りの家と呼ばれる』と書いてあるではありませんか。それなのに、あなたがたはそれを強盗の巣にしたのです。」 18 祭司長、律法学者たちは聞いて、どのようにしてイエスを殺そうかと相談した。イエスを恐れたからである。なぜなら、群集がみなイエスの教えに驚嘆していたからである。 19 夕方になると、イエスとその弟子たちは、いつも都から外に出た。 20 朝早く、通りがかりに見ると、いちじくの木が根まで枯れていた。 21 ペテロは思い出して、イエスに言った。「先生。ご覧なさい。あなたののろわれたいちじくの木が枯れました。」 22 イエスは答えて言われた。「神を信じなさい。 23 まことに、あなたがたに告げます。だれでも、この山に向かって、『動いて、海に入れ』と言って、心の中で疑わず、ただ、自分の言ったとおりになると信じるなら、そのとおりになります。 24 だからあなたがたに言うのです。祈って求めるものは何でも、すでに受けたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになります。 25 また立って祈っているとき、だれかに対して恨み事があったら、赦してやりなさい。そうすれば、天におられるあなたがたの父も、あなたがたの罪を赦してくださいます。」 26 (異本 しかし、もしゆるしてやらないなら、あなたがたの天の父も、あなたがたの罪を赦してくださいません) 27 彼らはまたエルサレムに来た。イエスが宮の中を歩いておられると、祭司長、律法学者、長老たちが、イエスのところにやって来た。 28 そして、イエスに言った。「何の権威によって、これらのことをしておられるのですか。だれが、あなたにこれらのことをする権威を授けたのですか。」 29 そこでイエスは彼らに言われた。「一言尋ねますから、それに答えなさい。そうすれば、わたしも、何の権威によってこれらのことをしているかを、話しましょう。 30 ヨハネのバプテスマは、天から来たのです、人から出たのですか。答えなさい。」 31 すると、彼らは、こう言いながら、互いに論じ合った。「もし、天から、と言えば、それならなぜ、彼を信じなかったかと言うだろう。 32 だからといって、人から、と言って良いだろうか。」—彼らは群集を恐れていたのである。というのは、人々がみな、ヨハネは確かに預言者だと思っていたからである。 33 そこで彼らは、イエスに答えて、「わかりません」と言った。そこでイエスは彼らに、「わたしも何の権威によってこれらのことをするのか、あなたがたに話すまい。」と言われた。
マルコの福音書 10章
1 イエスは、そこを立って、ユダヤ地方とヨルダンの向こうに行かれた。すると、群集がまたみもとに集まって来たので、またいつものように彼らを教えられた。 2 すると、パリサイ人たちがみもとにやって来て、夫が妻を離別することは許されるかどうかと質問した。イエスをためそうとしたのである。 3 イエスは答えて言われた。「モーセはあなたがたに、何と命じていますか。」 4 彼らは言った。「モーセは、離婚状を書いて妻を離別することを許しました。」 5 イエスは言われた。「モーセは、あなたがたの心がかたくななので、この命令をあなたがたに書いたのです。 6 しかし、創造の初めから、神は、人を男と女に造られたのです。 7 それゆえ、人はその父と母を離れ、 8 ふたりは一体となるのです。それで、もはやふたりではなく、ひとりなのです。 9 こういうわけで、人は、神が結び合わせたものを引き離してはなりません。」 10 家に戻った弟子たちが、この問題についてイエスに尋ねた。 11 そこで、イエスは彼らに言われた。「だれでも、妻を離別して別の女を妻にするなら、前の妻に対して姦淫を犯すのです。 12 妻も、夫を離別して別の男にとつぐなら、姦淫を犯しているのです。」 13 さて、イエスにさわっていただこうとして、人々が子どもたちを、みもとに連れて来た。ところが、弟子たちは彼らをしかった。 14 イエスはそれをご覧になり、憤って、彼らに言われた。「子どもたちを、わたしのところに来させなさい。止めてはいけません。神の国は、このような者たちのものです。 15 まことに、あなたがたに告げます。子どものように神の国を受け入れる者でなければ、決してそこに、入ることはできません。」 16 そしてイエスは子どもたちを抱き、彼らの上に手を置いて祝福された。 17 イエスが道に出て行かれると、ひとりの人が走り寄って、御前にひざまずいて、尋ねた。「尊い先生。永遠のいのちを自分のものとして受けるためには、私は何をしたらよいでしょうか。」 18 イエスは彼に言われた。「なぜ、わたしを『尊い』と言うのですか。尊い方は、神おひとりのほかには、だれもありません。 19 戒めはあなたもよく知っているはずです。『殺してはならない。偽証を立ててはならない。欺き取ってはならない。父と母を敬え。』」 20 すると、その人はイエスに言った。「先生。私はそのようなことをみな、小さい時から守っております。」 21 イエスは彼を見つめ、その人をいつくしんで言われた。「あなたには、欠けたことが一つあります。帰って、あなたの持ち物をみな売り払い、貧しい人たちに与えなさい。そうすれば、あなたは天に宝を積むことになります。そのうえで、わたしについて来なさい。」 22 すると彼は、このことばに顔を曇らせ、悲しみながら立ち去った。なぜなら、この人は多くの財産を持っていたからである。 23 イエスは、見回して、弟子たちに言われた。「裕福な者が神の国に入ることは、何とむずかしいことでしょう。」 24 弟子たちは、イエスのことばに驚いた。しかし、イエスは重ねて、彼らに答えて言われた。「子たちよ。神の国に入ることは、何とむずかしいことでしょう。 25 金持ちが神の国に入るよりは、らくだが針の穴を通るほうがもっとやさしい。」 26 弟子たちは、ますます驚いて互いに言った。「それでは、だれが救われることができるのだろうか。」 27 イエスは、彼らをじっと見て言われた。「それは人にはできないことですが、神は、そうではありません。どんなことでも、神にはできるのです。」 28 ペテロガイエスにこう言い始めた。「ご覧ください。私たちは、何もかも捨てて、あなたに従ってまいりました。」 29 イエスは言われた。「まことに、あなたがたに告げます。わたしのために、また福音のために、家、兄弟、姉妹、母、父、子、畑を捨てた者で、 30 その百倍を受けない者はありません。今のこの時代には、家、兄弟、姉妹、母、子、畑を迫害の中で受け、後の世では永遠のいのちを受けます。 31 しかし、先の者があとになり、後の者が先になることが多いのです。」 32 さて、一行は、エルサレムに上る途中であった。イエスは先頭に立って歩いて行かれた。弟子たちは驚き、また、あとについて行く者たちは恐れを覚えた。すると、イエスは再び十二弟子をそばに呼んで、ご自分に起ころうとしていることを、話し始められた。 33 「さあ、これから、わたしたちはエルサレムに向かって行きます。人の子は、祭司長、律法学者、たちに引き渡されるのです。彼らは、人の子を死刑に定め、そして、異邦人に引き渡します。 34 すると彼らはあざけり、つばきをかけ、むち打ち、ついに殺します。しかし、人の子は三日の後に、よみがえります。」 35 さて、ゼベダイのふたりの子、ヤコブとヨハネが、イエスのところに来て言った。「先生。私たちの頼み事をかなえていただきたいと思います。」 36 イエスは彼らに言われた。「何をしてほしいのですか。」 37 彼らは言った。「あなたの栄光の座で、ひとりを先生の右に、ひとりを左にすわらせてください。」 38 しかし、イエスは彼らに言われた。「あなたがたは自分が何を求めているのか、わかっていないのです。あなたがたは、わたしの飲もうとする杯を飲み、わたしの受けようとするバプテスマを受けることができますか。」 39 彼らは、「できます」と言った。イエスは言われた。「なるほどあなたがたは、わたしの飲む杯を飲み、わたしの受けるべきバプテスマを受けはします。 40 しかし、わたしの右と左にすわることは、わたしが許すことではありません。それに備えられた人々があるのです。」 41 十人の者がこのことを聞くと、ヤコブとヨハネのことで腹を立てた。 42 そこで、イエスは彼らを呼び寄せて、言われた。「あなたがたも知っているとおり、異邦人の支配者と認められた者たちは彼らを支配し、また、偉い人たちは彼らの上に権力をふるいます。 43 しかし、あなたがたの間では、そうではありません。あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、みなに仕える者になりなさい。 44 あなたがたの間でひとの先に立ちたいと思う者は、みなのしもべになりなさい。 45 人の子が来たのも、仕えられるためではなく、かえって仕えるためであり、また、多くの人たちのための、贖いの代価として、自分のいのちを与えるためなのです。 46 彼らはエリコに来た。イエスが、弟子たちや多くの群集といっしょにエリコを出られると、テマイの子バルテマイという盲人の物ごいが、道ばたにすわっていた。 47 ところが、ナザレのイエスだと聞くと、「ダビデの子のイエスさま。私をあわれんでください」と叫び始めた。 48 そこで、彼を黙らせようと、大ぜいでたしなめたが、彼はますます、「ダビデの子よ。私をあわれんでください」と叫び立てた。 49 すると、イエスは立ち止まって、「あの人を呼んで来なさい」と言われた。そこで、彼らはその盲人を呼び、「心配しないでよい。さあ、立ちなさい。あなたをお呼びになっている」と言った。 50 すると、盲人は上着を脱ぎ捨て、すぐに立ち上がって、イエスのところに来た。 51 そこでイエスは、さらにこう言われた。「わたしに何をしてほしいのか。」すると、盲人は言った。「先生。目が見えるようになることです。」 52 するとイエスは、彼に言われた。「さあ、行きなさい。あなたの信仰があなたを救ったのです。」すると、すぐさま彼は見えるようになり、イエスの行かれる所について行った。
マルコの福音書 9章
1 イエスは彼らに言われた。「まことに、あなたがたに告げます。ここに立っている人々の中には、神の国が力を持って到来しているのを見るまでは、決して死を味わわない者がいます。」 2 それから六日たって、イエスは、ペテロとヤコブとヨハネだけを連れて、高い山に導いて行かれた。そして彼らの目の前で御姿が変わった。 3 その御衣は、非常に白く光り、世のさらし屋では、とてもできないほどの白さであった。 4 また、エリヤがモーセとともに現れ、彼らはイエスと語り合っていた。 5 すると、ペテロが口出ししてイエスに言った。「先生。私たちがここにいることは、すばらしいことです。私たちが、幕屋を三つ造ります。あなたのために一つ、モーセのために一つ、エリヤのために一つ。」 6 実のところ、ペテロは言うべきことがわからなかったのである。彼らは恐怖に打たれたのであった。 7 そのとき雲がわき起こってその人々をおおい、雲の中から、「これは、わたしの愛する子である。彼の言うことを聞きなさい。」と言う声がした。 8 彼らが急いであたりを見回すと、自分たちといっしょにいるのはイエスだけで、そこにはもはやだれも見えなかった。 9 さて、山を降りながら、イエスは彼らに、人の子が死人の中からよみがえるときまでは、いま見たことをだれにも話してはならない、と特に命じられた。 10 そこで彼らは、そのおことばを心に堅く留め、死人の中からよみがえると言われたことはどういう意味かを論じ合った。 11 彼らはイエスに尋ねて言った。「律法学者たちは、まずエリヤが来るはずだと言っていますが、それはなぜでしょうか。」 12 イエスは言われた。「エリヤが来て、すべてのことを立て直します。では、人の子について、多くの苦しみを受け、さげすまれると書いてあるのは、どうしてなのですか。 13 しかし、あなたがたに告げます。エリヤはもう来たのです。そして人々は、彼について書いてあるとおりに、好き勝手なことを彼にしたのです。 14 さて、彼らが、弟子たちのところに帰って来て、見ると、その回りに大ぜいの人の群れがおり、また、律法学者たちが弟子たちと論じ合っていた。 15 そしてすぐ、群集はみな、イエスを見ると驚き、走り寄って来て、あいさつをした。 16 イエスは彼らに、「あなたがたは弟子たちと何を議論しているのですか」と聞かれた。 17 すると群集のひとりが、イエスに答えて言った。「先生。口をきけなくする霊につかれた私の息子を、先生のところに連れて来ました。 18 その霊が息子にとりつくと、所かまわず彼を押し倒します。そして彼はあわを吹き、歯ぎしりして、からだをこわばらせます。それでお弟子たちに、霊を追い出すように願ったのですが、できませんでした。」 19 イエスは答えて言われた。「ああ、不信仰な世だ。いつまであなたがたといっしょにいなければならないのでしょう。いつまであなたがたにがまんしていなければならないのでしょう。その子をわたしのところに連れて来なさい。」 20 そこで、人々はイエスのところにその子を連れて来た。その子がイエスを見ると、霊はすぐに彼をひきつけさせたので、彼は地面に倒れ、あわを吹きながら、ころげ回った。 21 イエスはその子の父親に尋ねられた。「この子がこんなになってから、どのくらいになりますか。」父親は言った。「幼い時からです。 22 この霊は、彼を滅ぼそうとして、何度も火の中や水の中に投げ込みました。ただ、もし、おできになるものなら、私たちをあわれんで、お助けください。」 23 するとイエスは言われた。「できるものなら、と言うのか。信じる者には、どんなことでもできるのです。」 24 するとすぐに、その子の父は叫んで言った。「信じます。不信仰な私をお助けください。」 25 イエスは、群集が駆けつけるのをご覧になると、汚れた霊をしかって言われた。「口をきけなくし、耳を聞こえなくする霊。わたしがおまえに命じる。この子から出て行け。二度とこの子に入るな。」 26 するとその霊は、叫び声をあげ、その子を激しくひきつけさせて、出て行った。するとその子が死人のようになったので、多くの人々は、「この子は死んでしまった」と言った。 27 しかし、イエスは、彼の手を取って起こされた。するとその子は立ち上がった。 28 イエスが家に入られると、弟子たちがそっとイエスに尋ねた。「どうしてでしょう。私たちには追い出せなかったのですが。」 29 すると、イエスは言われた。「この種のものは、祈りによらなければ、何によっても追い出せるものではありません。」 30 さて、一行はそこを去って、ガリラヤを通って行った。イエスは、人に知られたくないと思われた。 31 それは、イエスは弟子たちを教えて、「人の子は人々の手に引き渡され、彼らはこれを殺す。しかし、殺されて、三日の後に、人の子はよみがえる」と話しておられたからである。 32 しかし、弟子たちは、このみことばが理解できなかった。また、イエスに尋ねるのを恐れていた。 33 カペナウムに着いた。イエスは、家に入った後、弟子たちに質問された。「道で何を論じ合っていたのですか。」 34 彼らは黙っていた。道々、だれが一番偉いかと論じ合っていたからである。 35 イエスはおすわりになり、十二弟子を呼んで、言われた。「だれでも人の先に立ちたいと思うなら、みなのしんがりとなり、みなに仕える者となりなさい。」 36 それから、イエスは、ひとりの子どもを連れて来て、彼らの真ん中に立たせ、腕に抱き寄せて、彼らに言われた。 37 「だれでも、このような幼子たちのひとりを、わたしの名のゆえに受け入れるならば、わたしを受け入れるのです。また、だれでも、わたしを受け入れるならば、わたしを受け入れるのではなく、わたしを遣わされた方を受け入れるのです。」 38 ヨハネがイエスに言った。「先生。先生の名を唱えて悪霊を追い出している者を見ましたが、私たちの仲間ではないので、やめさせました。」 39 しかし、イエスは言われた。「やめさせることはありません。わたしの名を唱えて、力あるわざを行いながら、すぐあとで、わたしを悪く言える者はないのです。 40 わたしたちに反対しない者は、わたしたちの味方です。 41 あなたがたがキリストの弟子だからというので、あなたがたに水一杯でも飲ませてくれる人は、決して報いを失うことはありません。これは確かなことです。 42 また、わたしを信じるこの小さい者たちのひとりにでもつまずきを与えるような者は、むしろ大きい石臼を首にゆわえつけられて、海に投げ込まれたほうがましです。 43 もし、あなたの手があなたのつまずきとなるなら、それを切り捨てなさい。片手でいのちに入るほうが、両手そろっていてゲヘナの消えぬ火の中に落ち込むよりは、あなたにとってよいことです。 44 (48節と同じことばを加える異本がある) 45 もし、あなたの足があなたのつまずきとなるなら、それを切り捨てなさい。片足でいのちに入るほうが、両足そろっていてゲヘナに投げ入れられるよりは、あなたにとってよいことです。 46 (48節と同じことばを加える異本がある) 47 もし、あなたの目があなたのつまずきを引き起こすのなら、それをえぐり出しなさい。片目で神の国に入るほうが、両目そろっていてゲヘナに投げ入れられるよりは、あなたにとってよいことです。 48 そこでは、彼らを食ううじは、尽きることがなく、火は消えることがありません。 49 すべては、火によって、塩けをつけられるのです。 50 塩は、ききめのあるものです。しかし、もし塩に塩けがなくなったら、何によって塩けを取り戻せましょう。あなたがたは、自分自身のうちに塩けを保ちなさい。そして、互いに和合して暮らしなさい。」 |
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